純喫茶コレクション

好きなものは、昭和の香りがするもの。  純喫茶に恋をして、もうかれこれ数年。  部屋にあふれる昔のレトロな雑貨たち。  そんな風に大好きなものたちを紹介していけたら。

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栃木・宇都宮・純喫茶 サンバレー

まだ寒さが少し残る季節の終わり、久しぶりに宇都宮を訪れた。

所用が済んだ頃にはもう夕方だったのだが、どこかまだ営業している
純喫茶があるのなら、珈琲を一杯頂いてから帰ろうと思った。

新幹線の止まるJR宇都宮駅と、飲食店が多く軒を連ねる繁華街に近い
東武宇都宮駅は若干離れている。記憶を頼りに20分程歩いた。

何となく勘が働き、少し妖艶な店が立ち並ぶ小道を曲がってみたところ、
この日を締めくくるのに最高の純喫茶に出会ってしまった。

鈍く光るガラスのドアに書かれた「純喫茶」の文字。サンバレーの字体。
すぐに入ってしまうのが勿体無く、しばらく外からその様子を眺めていた。

その怪しげな行動を通行人に幾度か振り返られた頃、深呼吸をして扉を開ける。

カウンターの奥で佇んでいたママが顔を上げて「いらっしゃい」と笑った。

店内も、期待を決して裏切らない素晴らしい昭和の空気を醸し出していて、
思わずママに、こちらに来られて良かったという感動を早々に伝えてしまう。

ママはにこにこと「どこから来たの?」「ゆっくり休んでいってね」という優しい言葉。
注文を聞かれ、何か甘いものがあるかと尋ねると、現在は珈琲のみということだった。

それでは、と珈琲をお願いして待っていると、テーブルに置かれたのは何とみかんゼリー。
メニューには特にないからこれでも食べていって、と愛情たっぷりのサービスに感激する。

少し丸みを帯びた天井、飾られた花、赤い椅子、壁にデザインされた黒いクッション。
1時間程、ママと色々なことを話した。

当時は本当に賑わっていたが、今では夜に珈琲を飲みに来る人も少なく、
皆酒場に行ってしまうため、遅くまで営業しなくなってしまったこと。
それでもいつもふらりと立ち寄ってくれる常連の姿を嬉しく思っていること。
壁が経年の汚れで色が変化したことを気にしているが、そのままで良い、
と言ってくれる人が多いこと・・・。

他にもこちらを遠方はるばる訪れる純喫茶愛好家の方たちの楽しい話を聞く。
私も全国の様々な純喫茶を巡っている、と話すと「素敵な趣味ね」と言って下さった。

東京、宇都宮間は新幹線に乗ってしまえば、45分程で到着するため、
そんなに遠くはないのだが、それでも頻繁には来られる距離ではない。

また近いうちにこちらへやってくるのでいつまでもお元気で営業を続けて欲しい、
という旨のことを伝えると、「そうね」とママは笑った。

帰り際に見せて下さったマッチ箱は、現在では僅か2つしか残っていないらしく、
頂くことは出来なかった代わりに、存分に眺めて写真を撮った。

すっかり暗くなった夜の景色を扉の向こう側に見つけ、「またいらしてね」と
いう言葉に笑顔で会釈をして、東京へ戻る駅までの道のりも幸せな気持ちで歩く。

★住所:栃木県宇都宮市池上町4-21
★TEL:028-634-8320

栃木・宇都宮・純喫茶サンバレー1

栃木・宇都宮・純喫茶サンバレー2

栃木・宇都宮・純喫茶サンバレー3

栃木・宇都宮・純喫茶サンバレー4

栃木・宇都宮・純喫茶サンバレー5

栃木・宇都宮・純喫茶サンバレー6

栃木・宇都宮・純喫茶サンバレー7

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栃木・宇都宮・純喫茶サンバレー9

栃木・宇都宮・純喫茶サンバレー10

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栃木・宇都宮・純喫茶サンバレー15

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