純喫茶コレクション

好きなものは、昭和の香りがするもの。  純喫茶に恋をして、もうかれこれ数年。  部屋にあふれる昔のレトロな雑貨たち。  そんな風に大好きなものたちを紹介していけたら。

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【閉店】東京・池袋・耕路

こちらのブログを始めたおかげで、自分がなかなか行くことの
出来ない地域の喫茶店の閉店情報を、有難くも頂くことが増えた。

東京都内の純喫茶には多数足を運んでいるつもりでいるが、それでも
生活や勤務地の範囲から遠くなるにつれて、どうしても行く回数は減ってしまう。

大きな駅で言うと、池袋がそうだ。

渋谷、新宿、で用事を済ませてしまうことが多く、その先の池袋まで行くのは
多くて年に2、3回だった。今年に入ってからは今回が初めてだったように思う。

東口の大きな通りを渡って、すぐの小道にある純喫茶「耕路」のことは知っていた。
しかし、いつもちらりと見ては通り過ぎてしまい、そこでひと休みをしたことがなかった。

ここのところ、何人かの方に「耕路が3月末で閉店するそうだ」というご連絡を頂いていたが、
なかなか赴く時間もなく、閉店まで残り3日というところまで来てしまった。

その日は土曜日で、偶々出勤だったので三越前にいた。
乗換案内を見てみると、池袋までは20分少々で行けるとのことだったので駅へ向かう。

池袋があまり得意ではないのは、方向音痴である自分にとって駅の中が複雑であること、
いつ訪れても沢山の人の波に溺れてしまい、思うように進めないからだと思う。

この時ばかりは、徒歩数分の純喫茶を目指して真っすぐに進む。

何度か見掛けたことのある看板を目にしてほっとした。
こんなにも当たり前のようにこの風景に馴染んでいるというのに、閉店してしまうのだ。

ガラスケースの中に並べられているメニューサンプルを一通り眺めてから扉を開けた。

いらっしゃいませ、と元気の良い声に迎えられ、ぐるりと見渡すも、一階席は満席の
ようだったので、階段を指差し、二階へ上がる。二人掛けの小さな席を見つけ、そこへ座る。

二階席もほぼ満席で、奥のほうではこちらの店の閉店を惜しんで集まったであろう集団もいた。
馴染みの店がなくなってしまう寂しさを思いながら、メニューを眺める。

珈琲だけのはずが、美味しそうな写真につられてプリンも注文してしまった。
運ばれてきた水のグラスと紙おしぼりの載せられたトレイの色が同じで綺麗だ。

珈琲が来るまでの間、ぼんやりとした。
日常を過ごす人、閉店を惜しむ人、沢山の想いが特にこの数日間は溢れているのだろう。

店員のにこやかな笑顔と共に運べてきたプリンは正統派で、いつまでも眺めていたくなったが、
スプーンを入れると程良く固く、きちんと卵の味がしてとても美味しかった。

帰り際に、マッチ箱とコースターと紙ナプキンを頂いた。
どちらも店名が印刷されているオリジナルの素敵なデザインのものだ。

今まで訪問出来ず、最後に一度訪れただけだったが、また一つ街から純喫茶が消えてしまう
ことを寂しく思う。店を出てから再度振り返り、その風景を目に焼き付けた。

★住所:東京都豊島区南池袋1-22-8

(2014年3月31日 閉店)

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