純喫茶コレクション

好きなものは、昭和の香りがするもの。  純喫茶に恋をして、もうかれこれ数年。  部屋にあふれる昔のレトロな雑貨たち。  そんな風に大好きなものたちを紹介していけたら。

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東京・虎ノ門・ヘッケルン

18時まであと25分。

虎ノ門駅を出て、頻繁に時計に目をやりながら早足で歩く。

目指しているのは、虎ノ門と新橋の中間くらいにある純喫茶「ヘッケルン」。
昔ながらの味がするという巨大で美味しいプリンの有名な店だ。

その存在はもう随分前から知っていたが、営業時間の関係でなかなか行けずにいた。

どうにか辿り着いた時には、17時45分。
まだ灯りの点いている店内に一安心し、深呼吸をしてから扉を開ける。

にこやかな笑顔を向けて下さったマスターにまだ営業中かどうか尋ねる。
勝手に思い込んでいた18時閉店は勘違いで、19時までの営業だという。

「ゆっくりしていってよ」と笑うマスターに頷きながら、端の席に腰を下ろす。
出して頂いた水を一口飲んでから、いかに長い間こちらへ来たかったかを伝えた。

壁に貼られたメニューの文字を一通り眺めるも、注文するものは
プリンと珈琲のセットにしようと決めていた。本棚一杯のゴルゴ13に嬉しくなる。

運ばれてくるまでの間、マスターからこちらの店の歴史等様々な話を伺う。

著名な方や、近隣の企業の社長など様々な方が一息つきに来られるらしいが、
マスターの話の中で、特に印象的だったのは、「すごい人っていうのは、決して
偉ぶらないし、本当に細かいところまで気がつくものなんだよ」という言葉。

飲み終わった薬のパッケージを下げてもらう所作一つにも違いが出るらしい。
なるほど、と思いながら目で追っていたマスターも細やかな気遣いの人であろう、と
勝手ながら感じた。常連の方には「お父さん」と呼ばれることも多いらしい。

さて、肝心のプリンだが、「まさにこういうものが食べたかった」と強く実感するような
固さのしっかりした卵の味がきちんとする美味しいものだった。カラメルまで飲み干す。

もう一つ面白い話を聞いた。

事前に予約をすれば、予算と相談したマスターの手料理と共に
こちらの空間を貸し切れるらしい。
得意な分野はフレンチでも和食でも、というマスターの言葉が心強い。

純喫茶コレクション主催で「ヘッケルンで純喫茶ミーティング」を開催してみたいと
考えたのだが、もし企画したならこちらをご覧の方は集まって下さるだろうか。

そんな素敵な会が実現出来た際には、この日の話の続きでも皆さんとしてみたい。

★住所:東京都港区西新橋1-20-11 安藤ビル1S
★TEL:03-3580-5661 無料

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