
昨年の暮れに、沖縄まで出掛けた。
10年程前に初めて訪れてからその魅力の虜になり、連続して出掛けたのだが、、
当時は、沖縄での「喫茶店」という存在をまだ意識していなかった。
今回は、そこで穏やかな暮らしをしている友人を訪ねることを第一の目的とし、
一方で、たまには喫茶店に執着しない旅を、と思い、目的地を設定した。
喫茶店を愛するあまり、どこへ出掛けても観光らしいことは全くせずに、
ひたすら純喫茶をはしごするのが私の旅の常である。それは楽しくも大変忙しい。
にも関わらず、到着してみると、街に潜む「珈琲」や「喫茶」の文字を
無意識に探してしまっているのだった。いつもよりは大分控えめではあるものの。
到着した一日目は、ただただ牧志市場の周辺にずっといた。
何もない路地を歩いたり、沖縄特有のカラフルな建物の間で昼寝する猫の写真を撮ったり、
鮮やかな色の花を眺めたり、果物のジュースを飲んだり、友人とひたすら話したりした。
素晴らしくやさしい友人のおかげで、この旅で出会った人々は皆あたたかかった。
数日の短い滞在も終わりに近付き、東京へ戻る前の夜、国際通りのここで一休みをした。
やはり、旅の思い出と珈琲は一緒にしておきたかった。匂いなどでも思い出せるように。
東京やその他の地域で見かける喫茶店とは若干空気が違い、どこか遠い国にいるようだった。
店のHPにあるように、行ったこともないくせに「アラビアのようだ」と感じた。
感覚的なことかもしれないが、「飛行機で移動した旅」という印象が強く残った。
さらっとメニューを眺め、普通のアイスコーヒーを注文してしまったが、
後から知るところによると、ダッチコーヒーなどをお願いすれば、
店主による珈琲を高くから注ぐパフォーマンスも見られたらしい。
ところで、時間の経過と記憶の濃さというものは比例するのだろうか。
今のところ、まだ昨日のことのように思い出せる沖縄での日々とこの喫茶店の記憶を
氷の溶けないアイスコーヒーみたいに薄まらないまま、ゆっくりと楽しんでいる。
★住所:沖縄県那覇市牧志1-3-63
★TEL:098-866-6840



















10年程前に初めて訪れてからその魅力の虜になり、連続して出掛けたのだが、、
当時は、沖縄での「喫茶店」という存在をまだ意識していなかった。
今回は、そこで穏やかな暮らしをしている友人を訪ねることを第一の目的とし、
一方で、たまには喫茶店に執着しない旅を、と思い、目的地を設定した。
喫茶店を愛するあまり、どこへ出掛けても観光らしいことは全くせずに、
ひたすら純喫茶をはしごするのが私の旅の常である。それは楽しくも大変忙しい。
にも関わらず、到着してみると、街に潜む「珈琲」や「喫茶」の文字を
無意識に探してしまっているのだった。いつもよりは大分控えめではあるものの。
到着した一日目は、ただただ牧志市場の周辺にずっといた。
何もない路地を歩いたり、沖縄特有のカラフルな建物の間で昼寝する猫の写真を撮ったり、
鮮やかな色の花を眺めたり、果物のジュースを飲んだり、友人とひたすら話したりした。
素晴らしくやさしい友人のおかげで、この旅で出会った人々は皆あたたかかった。
数日の短い滞在も終わりに近付き、東京へ戻る前の夜、国際通りのここで一休みをした。
やはり、旅の思い出と珈琲は一緒にしておきたかった。匂いなどでも思い出せるように。
東京やその他の地域で見かける喫茶店とは若干空気が違い、どこか遠い国にいるようだった。
店のHPにあるように、行ったこともないくせに「アラビアのようだ」と感じた。
感覚的なことかもしれないが、「飛行機で移動した旅」という印象が強く残った。
さらっとメニューを眺め、普通のアイスコーヒーを注文してしまったが、
後から知るところによると、ダッチコーヒーなどをお願いすれば、
店主による珈琲を高くから注ぐパフォーマンスも見られたらしい。
ところで、時間の経過と記憶の濃さというものは比例するのだろうか。
今のところ、まだ昨日のことのように思い出せる沖縄での日々とこの喫茶店の記憶を
氷の溶けないアイスコーヒーみたいに薄まらないまま、ゆっくりと楽しんでいる。
★住所:沖縄県那覇市牧志1-3-63
★TEL:098-866-6840





















