純喫茶コレクション

好きなものは、昭和の香りがするもの。  純喫茶に恋をして、もうかれこれ数年。  部屋にあふれる昔のレトロな雑貨たち。  そんな風に大好きなものたちを紹介していけたら。

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長野・上田・甲州屋

2月から3月に変わる日を、長野県の上田で過ごした。

新幹線に乗り、少しうとうととして目を覚ますと、窓の外は真っ白で
これは夢の続きなのかと思ってしまった。軽井沢周辺ではまだ雪が降っていた。

到着した上田はとても寒かったが雪は降っておらず、少しほっとした。
寒いのは嫌いではないが、あまり厚着もせずに出掛けてしまったからだ。

今回は珍しく目的のある旅だったが、それは急いでいないことだったので
着いたその日は街をぶらぶらとして過ごすことに決めた。

駅の周辺から北国街道のほうまで、特に地図も見ず、気の向くまま歩いた。

その途中にいくつもの喫茶店を見つけ、また一つ好きな街が増えたと嬉しくなる。

まず、一番心に残っている「甲州屋」という喫茶店のこと。

外観の第一印象では、特に変わったところもなく、どこの街にも必ずあるような
極めて普通の喫茶店であろう、と思っていた。扉を開ける前までは。

旅先では行ける喫茶店の数は限られている。ここは後にしようか、とも思ったが、
何となくそうしてはいけない気がして、まずは一休みすることに決めた。

そして、その店内のあまりにも好みな内装にしばし見惚れた。

店内にいた男性に珈琲を飲みたいことを告げると、その男性は客であったらしく、
にこやかにもうすぐ店主が戻ってくると答えてくれた。

礼を言って席に腰を下ろし、店主の帰りを待つふりをして店内の様子をじっくり見る。

大きな窓ガラスにかかった黒い線のようなカーテンや、つやつやとした茶色い椅子、
床の模様、綺麗に並べてあるパフェグラス、見覚えのある照明、席の間隔までも良い。

しばらくして戻ってきた人の良さそうな店主に、珈琲と言いかけてレモンスカッシュを
お願いした。何となくこの空間で飲むのは、泡が綺麗な飲み物が良い気がしたのだ。

運ばれてきたかなり酸っぱいレモンスカッシュを一口二口飲んだ頃、店主がこちらにやってきた。
何かと顔を上げると、「これを忘れていたよ」とまあるい輪切りのレモンを一切れ。

言われるまで私もちっとも気にしないでいたが、まあるいそれを載せたレモンスカッシュは
先ほどの姿を忘れてしまうほど、完璧な姿になっていた。

まるで宝箱のようなキラキラとしたこの空間に、何でもないような顔をして新聞を読んでいる
店主を遠くから眺め、これも幸せの一つだ、とぼんやり思う。少なくとも私から見れば。

★住所:
★TEL:

上田・甲州屋1

上田・甲州屋2

上田・甲州屋3

上田・甲州屋4

上田・甲州屋5

上田・甲州屋6

上田・甲州屋7

上田・甲州屋8

上田・甲州屋9

上田・甲州屋10

上田・甲州屋11

上田・甲州屋12

上田・甲州屋13

上田・甲州屋14

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