純喫茶コレクション

好きなものは、昭和の香りがするもの。  純喫茶に恋をして、もうかれこれ数年。  部屋にあふれる昔のレトロな雑貨たち。  そんな風に大好きなものたちを紹介していけたら。

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東京・兜町・may

差し出された一つのマッチ箱がきっかけだった。

お世話になっている方が偶然こちらの喫茶店へ行き、
マッチ箱を集めている私へと貰って来て下さったのだ。

それから間もなく、東証のある兜町まで歩き、こちらの存在を確認したのだが、
早い夕方にその扉を閉じてしまうらしい店に灯りが点いていることはなかった。

思い立って平日の午後、休暇を取った際にこちらへも訪問しようと決めていた。

人形町散策の後、橋を渡り、東証を見上げる。
そのすぐ近くに自動販売機と同じくらいの幅の入り口があり、「氷」の暖簾が揺れていた。

少し重たい扉を開き、中へ入る。
店内には常連らしき女性と優しそうなママがにっこりと迎えて下さった。

テレビの音が流れている中を一番奥の席まで進む。

まだ暑い季節だったので、迷わずかき氷のミルク味を注文した。

待っている間、撮影の許可を請うとそこから何気ない会話が始まり、
ずっと前に頂いたマッチ箱の話に繋がった。

すると、「じゃあ持っていく?」と棚の上にあった段ボールを開けて、
まだ未開封のマッチが入った小さな箱をこちらに手渡してくれた。

私が持っていたのは緑色のマッチで、赤色のものもあることはこの時
初めて知り、ママはそれを綺麗に半分ずつ詰め替えてくれた。

先客だった女性も優しく、その様子をにこにこと見ていた。

思わぬ土産に嬉しくなり、席を立ったため、かき氷は少し溶けてしまったが、
橙色の空間で食べるそれはとても美味しかった。しゃりしゃりと喉を流れる。

しばらくするとマスターがどこからともなく戻ってきたので、
帰り際に何度も何度も御礼を言い、二人に見送られて店を出た。

振り返ると、氷の暖簾がふらりと風に舞い、そろそろ夏が終わるのだと思った。

★住所:東京都中央区日本橋兜町1-7 証券取引所裏
★TEL:03-3666-3953

東京・兜町・may1

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東京・兜町・may8

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【10月末閉店のお知らせ】神奈川・保土ヶ谷・喫茶 トロンボ

いつも純喫茶コレクションをご覧頂きまして、本当にありがとうございます。

すっかり涼しくなり、心地良い秋を通り越して、すぐに冬になってしまいそうな
この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

あたたかい珈琲に、ほっと一息つける素敵な喫茶時間が愛しい季節です。

有楽町ビルヂング階段
写真は、先日喫茶「stone」を訪れた際の、有楽町ビルヂングの階段。
美しいタイルに圧倒され、いつもこちらでしばらく佇んでしまうのです。


さて、当ブログをご覧下さっている方よりご連絡を頂き、知ったのですが、
保土ヶ谷駅にある純喫茶「トロンボ」が50年の歴史に幕を閉じるとのことです。

今年の頭に、やはりブログをご覧下さっている方より、素敵な純喫茶がある、との
メッセージを頂き、すぐに訪れ、足を踏み入れた瞬間に虜になってしまった程美しい空間。

これからも何度も通いたい純喫茶である、と強く思っていただけに
閉店の知らせは本当に残念でしたが、タイミング良く昨日再訪することが出来ました。

そこへ到着するまでの昔ながらの商店街、ほっとする懐かしい外観、落ち着く照明、
やさしいマスターとママ、オリジナルのナポリタン、飾られた美しい絵と流れるクラシック…。

ずっとそこに居たくなるようなその空間をもう味わえなくなることが残念でなりません。
皆様も是非、一度保土ヶ谷まで足を伸ばして、こちらでひとやすみはいかがでしょうか?

ナポリタンも勿論ですが、バターたっぷりの厚切りトーストも美味でした。

保土ヶ谷駅に暮らす方たちにとって、こちらは本当に貴重な場所だったのでしょう。
マスターご夫婦、長い間本当にお疲れ様でした。僅か二度でしたが、訪問出来て幸せでした。

201310保土ヶ谷トロンボ 閉店1 201310保土ヶ谷トロンボ 閉店2

いつまでも変わらないものはない、と分かりつつも、無くなってしまうものに対しての
このもどかしい気持ちはどうにもならず、せめて記憶だけでも、と強く思いながらも進む。

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東京・人形町・喫茶 ポニー

何だかとても穏やかな気持ちになった午後だった。

というのが、休暇を取って純喫茶巡りをした日の主な感想で、
特に4軒目に訪れた「ポニー」では、白いレースのカーテンを通じて差し込んでくる
光をずっと眺めていたせいか、現実感のないような時間を過ごし、特にそう感じた。

何度も歩いたと思われる道で、ふと見つけたのがこちらの「喫茶 ポニー」で、
ちらりと中を覗いては通り過ぎ、座りたかった窓際の席が空いた頃、戻ってこようと思った。

先客は、サラリーマンと思われる男性が一人。
読書をしていたので、それを邪魔しないう、先程目を付けておいた席に座ると、
一見寡黙そうなマスターが、「奥の席の方がいいよ」と薦めて下さった。
少し迷ったのだが、自分の直感を優先し、我儘と思いながらも断り、そのままそこにいた。

珈琲を注文して待つ間、白いテーブルに映る揺れるカーテンの影を眺めていた。
喫茶店について思い浮かんだ事でも綴ろう、と開いた赤いノートの上にも光が躍る。

運ばれてきた珈琲はとても熱く、猫舌の自分にはすぐには飲めそうもなかったので
飲み終わるまで、ここでのんびりと過ごそうと決める。ソーサーの柄も素敵だ。

たまに顔を上げると、向かい側にいたマスターと目が合ったが、
特に会話をするでもなく、ただただお互いの午後の時間が進んでいくのを感じる。

いつの間にか、店内の人数はもう二人程増えていたが、皆それぞれあまりにも
静かに過ごしていたため、帰ろうと腰をあげるまで気が付かなかった。

平日の午後の喫茶店というのはこんなにも自分の世界に入り込めるものだったか、
と久しぶりの感覚を噛み締める。

お会計を済まそうと立ち上がると、使い込まれて良い色合いになったレジスターが視界に入る。
思わず「素敵ですね」とマスターに声を掛けると、「古いだけだよ」と照れたように笑った顔が
印象に残った。重ねて、マッチ箱の有無を尋ねると、どこからともなく探してきて下さって、
一つ手のひらに乗せて下さった。少しの笑顔と一緒に。

思わぬ土産をそっと握りしめ、看板に書かれている営業時間が19時までだったことを確認し、
平日でもどうにかまた訪れる事が出来そうだと思いながら、次の目的地へ向かった。

★住所:東京都中央区日本橋蛎殻町1-8-2
★TEL:03-3666-8731

東京・人形町・喫茶ポニー1

東京・人形町・喫茶ポニー2

東京・人形町・喫茶ポニー3

東京・人形町・喫茶ポニー4

東京・人形町・喫茶ポニー5

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東京・人形町・喫茶ポニー8

東京・人形町・喫茶ポニー9

東京・人形町・喫茶ポニー10

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静岡・熱海・喫茶 プリン亭

9月に熱海を訪れた際、前の週には花火大会が行われていたようだった。

数年前に「月ヶ瀬」という素晴らしい純喫茶にて過ごした時、ママと
その花火大会について話した。夏も良いけれど、冬の花火は格別だ、と。

あいにく、まだ冬に咲く夜の花を見る機会には恵まれていないが、
こうして頻繁に熱海にやって来ては、散策をし、珈琲を飲んで帰っている。

熱海駅から海へと向かう道の途中にある「喫茶 プリン亭」のことは、以前から
知っていた。しかし、先を急ぐ心のあまり、いつも立ち止まっては通り過ぎてきた。

今回、ふと思い立ち、こちらで昼食を頂くことにする。

看板の絵もユニークであるし、何よりそんなにも宣伝されているプリンが気になる。

様々な所に飾られているイラストは、マスターによるものなのだろうか、
そんなことを気にしながら扉を開けたら、早速また土産についての絵が目に入った。

もっと奇抜な店内を想像していたが、思ったよりもずっとすっきりとしていて
洒落ている。水槽などもあり、窓際には貝殻で出来た美しいランプが置かれていた。

こちらの食事メニューはとても安い。特製カレーや焼きえび飯も500円で食べられる。
ナポリタンと迷って、結局カレーに決め、ソーダ水とプリンも一緒にお願いした。

こちらで1000円ちょっと、なのだから観光地で食べる食事としては格安だ。

寡黙そうなマスターが厨房へ消えていき、丁寧に何かを作り始める音が聞こえた。

座っていると不思議と落ち着く店だ、と思う。
ぼんやりとこの日の予定を思い巡らせているうちに、食事が運ばれてきた。

思っていたより量も多く、カレーはとても美味しかった。そして、予想よりも
ずっと大きなプリンも勿論美味しく、すっかり満腹になってしまった。

こうなるといつもの癖で、ここでしばらくの間読書でもして過ごしたい気持ちになったが、
また熱海に到着して数十分。日が暮れる前に、と重い腰を上げあてもなく進むことにした。

★住所:静岡県熱海市咲見町7-48
★TEL:0557-81-2612

静岡・熱海・喫茶 プリン亭1

静岡・熱海・喫茶 プリン亭2

静岡・熱海・喫茶 プリン亭3

静岡・熱海・喫茶 プリン亭4

静岡・熱海・喫茶 プリン亭5

静岡・熱海・喫茶 プリン亭6

静岡・熱海・喫茶 プリン亭7

静岡・熱海・喫茶 プリン亭8

静岡・熱海・喫茶 プリン亭9

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静岡・熱海・喫茶 プリン亭11

静岡・熱海・喫茶 プリン亭12

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静岡・熱海・喫茶 プリン亭15

静岡・熱海・喫茶 プリン亭16

静岡・熱海・喫茶 プリン亭17

静岡・熱海・喫茶 プリン亭18

静岡・熱海・喫茶 プリン亭19

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静岡・熱海・喫茶 プリン亭21

静岡・熱海・喫茶 プリン亭22

静岡・熱海・喫茶 プリン亭23

静岡・熱海・喫茶 プリン亭24

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東京・人形町・喫茶室 ハンモック

半日かけて純喫茶を巡ったある日の午後、
二軒目で偶然に出会った喫茶店について綴ろうと思う。

以前から憧れていた「桃乳舎」という素晴らしい建築の食堂にて
昼食をとろうということは既に決めていたのだが、何度か覗いてみても
近隣のサラリーマンで賑わい、なかなか入れそうもなかった。

14時半も過ぎれば空くだろう、とそれまでは周辺を散策することにした。

この界隈は勤務地の近くであるので、ある程度は散策したつもりでいた。
しかし、いつもと違う道を歩いてみると、まだ知らない風景があるもので
新しい純喫茶にも幾つか出会うことが出来た。

その中の一つが「ハンモック」だった。

ビルの二階にある上に、一階にあった看板は電源が抜かれて片付けられていた。

本日の営業は終了か、と半分諦めながらも階段を上がると、扉のガラス越しに
綺麗な緑色が視界に入った。それは大きな窓の向こう側の街路樹で、
ここで珈琲を飲むのはとても落ち着くだろうと、期待が高まった。

扉を開け、様子を伺うと店内には先客の男性が一人。静かに本を読んでいた。

カウンターの中で作業をしていた女性に声を掛け、まだ大丈夫かどうかを尋ねる。
「14時までになるけれど。」とにっこり笑ったので、時計を見ると13時半を少し
過ぎている。申し訳ないと思いながらも、少々の滞在をさせてもらうことにした。

冷たい珈琲を一杯。大きな窓からは光が差し込んできらきらとしている。
ほんの数十分、ただぼんやりと道路を流れる車や自転車を眺めていた。

「ちょっと体調を崩してしまって今は14時までの営業なのよ。慌ただしくて
ごめんなさいね。」と優しい顔をしたママがこちらに話しかけてくれた。

とんでもない、と首を振り、少しでもこちらで過ごす事が出来た喜びを伝える。
加えて、少し離れて見て気がついたアーチ型の美しい窓のことも。

しゃがみこんで見上げたなら、街路樹と空しか見えないであろうこの空間は、
ぽっかりと浮かんでいるようで、店名の「ハンモック」の心地良さを思う。

さっと珈琲を飲み干し、マッチ箱の有無を尋ねると片付けの忙しい中、
わざわざ黄色い素敵なデザインのものを探して来て下さった。

そっと受取り、大切に鞄にしまい、今度はもっと早い時間に訪れて、
流れる景色を眺めながら、こちらでゆっくり過ごせたら、と思った。

★住所:東京都中央区日本橋小網町11-6
★TEL:03-3664-8356

東京・人形町・喫茶室 ハンモック1

東京・人形町・喫茶室 ハンモック2

東京・人形町・喫茶室 ハンモック3

東京・人形町・喫茶室 ハンモック4

東京・人形町・喫茶室 ハンモック5

東京・人形町・喫茶室 ハンモック6

東京・人形町・喫茶室 ハンモック7

東京・人形町・喫茶室 ハンモック8

東京・人形町・喫茶室 ハンモック9

東京・人形町・喫茶室 ハンモック10

東京・人形町・喫茶室 ハンモック11

東京・人形町・喫茶室 ハンモック12

東京・人形町・喫茶室 ハンモック13

東京・人形町・喫茶室 ハンモック14

東京・人形町・喫茶室 ハンモック15

東京・人形町・喫茶室 ハンモック16

東京・人形町・喫茶室 ハンモック17

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