純喫茶コレクション

好きなものは、昭和の香りがするもの。  純喫茶に恋をして、もうかれこれ数年。  部屋にあふれる昔のレトロな雑貨たち。  そんな風に大好きなものたちを紹介していけたら。

東京・押上・コーヒーハウス シロウマ

押上駅から少し歩くと、浅草通りという広い道路に出るのだが、
その道沿いに、シロウマ、という喫茶店がある。

元々、押上、曳舟、東向島界隈がとても好きで、喫茶と絡めずとも、
ただただ散策するだけで魅力的な街だった。

その上、最近になってじっくりと歩き回ってみると、素敵な喫茶店まで
ぽつぽつと存在しているので、ますます気になって仕方がない。

シロウマ、も気になってから中へ入るまで一年以上経ってしまったが、
外から覗いているだけのときよりも、中はずっと素晴らしく寛いでしまった。

ここで真っ先に思い出すのが、アイスコーヒーとガムシロップとミルクを載せて
出てきた銀色の小さなトレイ。マスターのこだわりが美しい。

思わず、感激を声に出し、マスターに伝えると、それまで寡黙だと思っていた
マスターが思いの外可愛らしい笑顔ではにかんだ。それがとても嬉しかった。

ところで、たまに喫茶店で見かける、一本足の背もたれの丸い椅子。
あれがあったなら、部屋で珈琲を飲むのもちょっとした喫茶気分で楽しいだろう、と思う。

★住所:東京都墨田区業平5-14-6
★TEL:03-3625-9477

押上・シロウマ1

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東京・浅草・Cafe SLOW

明るい浅草の街を歩いたのは、随分久しぶりのことだった。

いつも、気が向いてふらりと訪れるのは、だいたい夜だったので、
地下鉄の階段を上りきったときの、眩しさと賑やかさと活気に少し驚いてしまった。

さて、どこの喫茶を目指そうかと考えた瞬間、頭に浮かんだ店があった。
雷門をくぐった仲見世通りの横道にひっそりとある、喫茶 SLOWだ。

あまりにも浅草駅周辺には人が多かったので、どこへ行ってもなかなか
落ち着ける日ではないだろう、と覚悟していたが、目を細めて覗いた店内には
寛ぎの空間が広がっていた。中にいた女性が、にっこりと笑顔をくれた。

ほっとして扉を開け、奥の席に腰を下ろし、アイスカフェオレをお願いした。
外は寒かったが、ついまだ冷たい飲み物を頼んでしまう。氷の鳴る音が好きなのだ。

店のマダムと、常連らしき女性といくつか話をした。二人ともとても優しく、穏やかだった。

この喫茶のすぐ近くで育ったという女性は、「ここはリビングだから」と笑った。
私もただ笑って頷いただけだったが、その何気ない言葉に本当は感激していた。

喫茶店とは私にとって、もう一つの自分の部屋だったり、一人になる場所だったり、
誰かとおしゃべりする場所だったりする。リビング、とは本当に良く表した言葉だと思った。

一方で、旅先などで出会う素晴らしいほど古い喫茶店は、私にとって美術館でもある。
好きでたまらない昭和の雑貨や家具が、現役で活躍しているのを眺める場所なのだ。

外は、とてもいい天気で、看板の写真を撮るために見上げると空の青が綺麗だった。
何だか良い日、というのはこういう喫茶店に出会えて、散策を続けられる日のことだった。

★住所:東京都台東区浅草1-18-2
★TEL:

浅草・SLOW1

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浅草・SLOW3

浅草・SLOW4

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浅草・SLOW6

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浅草・SLOW8

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浅草・SLOW11

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東京・押上・珈琲店 モカ【閉店】

コーヒーカップの中味が空になってからも、しばらく席を立てないままでいた。

ここにやってきたのは、まだたった三回で、一度目は閉店の貼り紙を見つけて、
二度目には、ピザトーストとアイスコーヒーを注文して外の景色を眺め、
三度目は、閉店の当日でシグリという美味しい珈琲を飲みながら、店内を眺めた。

店の主人と思われる女性は、とても元気があって、本当に気持ちの良い人だった。

悔やんでも仕方がないが、もっと前にここを知って、飽きるほど通ってみたかった、と思う。

閉店当日は、あまり広くない店内が次々と入れ替わって満員になり、常に
珈琲のいい匂いがした。カウンターの中で丁寧に淹れられた珈琲は優しい味がした。

帰る間際に、いくつかの話をした。「また来ます、と言えないことがさみしい」、と
告げると、もう一人の女性が少し涙ぐんだ。私も思わず、胸が詰まる。

この店で30年間使われていたシュガーポットや銅のアイスコーヒーカップをお土産にくれた。
これから同じだけの年数、それ以上の時間分、家で大切に使おうと思っている。

2年後に新しい東京タワーが建つ街は、その頃すっかり景観を変えてしまうのだろうか。

新しいものも良い。古いものも良い。その境目はいつも難しい、と考えながら夜を歩いた。

(2009年10月30日 閉店)

★住所:東京都墨田区押上1-11-2
★TEL:

押上・モカ1

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東京・八広・喫茶 ぽてと

うっかり見逃してしまいそうな、細い路地にこの喫茶店を見つけた。

喫茶店を好きになってからというもの、街を歩くときは、
地面に置かれている看板のみならず、上に掛けられている看板まで無意識に見てしまう。。

すると、「喫茶」という文字と、探偵のような男性が珈琲を飲む絵が目に入ったので、
思わず近くまで行く。営業中だったので、更に嬉しくなった。

こんな風に喫茶店に出会えた時は、ひょんな宝物を見つけたような気持ちになる。今でも。

中では、常連客らしい男性が、店主と談笑していた。
私は、窓際の明るい席に腰を下ろし、あたたかい珈琲を注文してから、
本棚に向かって漫画を選んだ。喫茶店に置いてある漫画は、好きなものが多い。

あまりにも居心地が良いので、一気に6冊も読んでしまった。
珈琲はあっさりしていて、とても美味しかった。

次に訪れたくても、はっきりした道順を忘れてしまったほど、偶然見つけた喫茶店だったが、
またあの界隈を散策した際には、必ず訪れようと思っている。

★住所:東京都墨田区八広1-39-19
★TEL:03-3611-1063

ぽてと1

ぽてと2

ぽてと3

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ぽてと9

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東京・八広・純喫茶 ナルサワ

先日、何となく思い立って下車してみた八広駅には、いくつかの素敵な喫茶店があった。
少し暑い日だったので、一休みを兼ねてその内の何軒かに入った。

その時に、一番初めに入ったのがここ、純喫茶 ナルサワだった。

失礼な話だが、横断歩道の駅側からこの建物を見たとき、すでに
営業は昔に終わっていて、喫茶店の跡地として存在しているのであろう、と思った。

昼の光に照らされて、中の様子が全く見えなかったことと、あまりにも
年季の入った外観がそう思わせたのだが、信号が青に変わり、近くへ行ってみると
まだまだ現役で営業しており、中では3人もの店員さんが忙しそうに動き回っていた。

嬉しくなって、すぐに扉を開ける。まず、目に入ったのが、天井にある大きな照明だった。
北千住の飲み屋街にある ティールーム みゆきを思い出す。

テーブルは、半分くらいがゲーム台で、窓際の席に座る高齢の男性が、
小さな声で何かをつぶやきながら、ゲームに夢中になっていた。

つられて私もゲーム台のテーブルを選ぶ。すると、親切心からか、店員さんが
「足元が狭いので他の席へどうぞ」と勧めてくれた。しかし、丁重にお断りし、
そのままゲーム台の席で、少し足を曲げたまま座った。何となく、そんな気分だったのだ。

メニューを一通り眺めてから、冷たいココアをお願いして、
運ばれてくるまでの間、窓の外を行き交うバスやトラックを眺めていた。

店の中のほうが、地面の位置が低いのか、それとも錯覚だったのか分からないが、
じっと外を見ていると、まるで現実の世界ではなく、映された世界のようで、
大きな窓がスクリーンのように思えてきた。

「お待たせしました」の一言で、我に返り、冷たいココアにストローを差す。
いつもあまり甘い飲み物は飲まないが、この日のココアは本当に美味しかった。

それから、何人かの近所の人たちが飲み物を飲んだり、煙草を吸ったりするのを
眺めて店を後にした。もう9月だというのに、外は夏のように暑いままだった、この日は。

★住所:東京都墨田区八広4-24-7
★TEL:03-3611-0557

ナルサワ1

ナルサワ2

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ナルサワ14


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