純喫茶コレクション

好きなものは、昭和の香りがするもの。  純喫茶に恋をして、もうかれこれ数年。  部屋にあふれる昔のレトロな雑貨たち。  そんな風に大好きなものたちを紹介していけたら。

長野・上田・喫茶 能登屋

書籍『純喫茶コレクション』に掲載させていただいた上田の素敵な喫茶店
「甲州屋」さんから、先日荷物が届いた。(訪問時の記事はこちら ⇒ 甲州屋 )

嬉しく思い、早速封を開けてみると、美しい字で綴られた2枚の手紙と
マッチ箱に紙ナプキン、そしてママお手製のコースター(江戸時代の布で、
ご先祖が着用されていた物だったものらしい)が同封されていた。

何度も何度も読み返し、幸せな気持ちのまま眠り、次の日にすぐ御礼の電話をした。
マスターの後に電話に出たママ(訪問時にはあいにく不在でお会い出来ていない)は、
とても明るく、こちらが恐縮してしまうほど本のことを喜んで下さった。

今すぐにでも上田に行きたい、と伝えると「話したいことがたくさんあるから
是非いらして!」と仰って下さり、私の上田再訪問の熱はどんどん高まっている。

前回訪れたのは、雪の降る昨年の3月で、平日の休みを利用して泊りがけで出掛けた。

その時に宿泊したのは、駅から程近くにある驚くほど安いビジネスホテルだった。
確か一泊3500円くらいだったと思う。少し不安になりながらも、いつも旅先では夜遅くまで
散策をしていることが多いので、朝まで過ごせる寝床と風呂さえあれば困らないと思った。

実際訪れたビジネスホテルは想像よりずっと綺麗で、少しレトロでとても居心地が良かった。

そのホテルのすぐ近くにあったのが、「喫茶 能登屋」でチェックインまでの少しの時間、
冷たい手をあたためようと珈琲を飲みに入った。和風の店内は、緑茶のほうが似合いそう
であったが、当初の予定通り珈琲をお願いした。

やかんの水を沸かすためのストーブに手をかざしながら、とても優しそうなママと話した。
「これも食べていって」とテーブルに持ってきてくれたのは、艶々とした黒豆。

有難く口に運ぶとほっこりとやわらかく、甘すぎない豆の味が広がる。
ついつい珈琲を口元に運ぶ回数もすすむ。旅先でのこのような出会いが好きだと思う。

上田に来た目的(この時は屋代線に乗るため。悲しくも2012年春に廃線してしまった)や
行きたいと思っている店、歩きたいと思っている道のことについて色々と聞いた。

「寒いから風邪をひかないように」と笑顔で見送ってくれたママにもまた会いたいことだし、
未だ見ぬ純喫茶のためにも、近々上田行きの新幹線にふらっと乗ってしまおうかと考えている。

★住所:長野県上田市天神1-2-33
★TEL:0268-22-0505

上田・能登屋1

上田・能登屋2

上田・能登屋3

上田・能登屋4

上田・能登屋5

上田・能登屋6

上田・能登屋7

上田・能登屋8

上田・能登屋9

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<再訪6・124ページ>東京・中延・ニュープリンス

いつも純喫茶コレクションをご覧頂きまして、本当にありがとうございます。

暖かい日々が続くと思っていたら、昨日は急に冷え込み、まるでこれから
冬が来るようなそんな錯覚に陥りながら、冷たい手をさすり歩く夜でした。

季節の変わり目で体調を崩しやすいと思いますので、皆様どうかご自愛下さい。

暑い季節が苦手な私は、晴れていながら少しひんやりする日が一番嬉しいです。
温かい珈琲を注文して、湯気を眺める幸せ。もうすぐやってくる夏の前にあと少しだけ。


さて。まだ桜が散ったばかりの頃に再訪した喫茶店「ニュープリンス」のことを。

気になっている喫茶店や好きな喫茶店は多数あれど、頻繁に足を運べるのは
どうしても自分の生活範囲にあって行きやすい店に偏ってしまう。

中延のニュープリンスは、初めて訪れた時には少し怪訝な顔をされたのだが、
次に訪れた時に「ひばりさんが好きなの?好きな歌を流してあげるわよ。」と
明るい姉妹ママに笑顔で話しかけられて以来、すっかり夢中になってしまった。

それ以来、割と多いペースで出かけては珈琲を飲んで、美空ひばりさんの歌を聞きながら
しばらくの間ぼんやりして、姉妹と話をして帰る、というのが常になっている。

以前はお二人のお父様が経営されていたここは、店内の内装も随分と違っていたという。
今も残る座りやすい高さの椅子は、マスターが寸法を測って計算し尽くされたものだ。

当時はクラシックが流れていた店内では、今は美空ひばりさんの歌声が響く。

好きな音楽を家で聞くのももちろん楽しいが、違う場所で耳にするのは更に嬉しい。
音楽に身を任せて軽快なリズムを刻む妹ママの様子を眺めているのも楽しい。

そして、自分では表情に出していないつもりでも、ニコニコと笑う姉ママの横で妹ママは、
「今日は少し元気がないのじゃない?」とか「明るい顔をしている。幸せにしているのね」
などと言うので驚く。同時に、毎日訪れるわけではない私を気に掛けてくれることが嬉しい。

帰り際には「またいらっしゃいね」と笑顔で見送られるものだから、ついつい
落ち込むようなことがあるとここを思い出して、足が向かってしまうのかもしれない。


<再訪>中延・ニュープリンス1 <再訪>中延・ニュープリンス2 <再訪>中延・ニュープリンス3 <再訪>中延・ニュープリンス4 <再訪>中延・ニュープリンス5 <再訪>中延・ニュープリンス6

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『純喫茶コレクション』 著者 難波里奈  PARCO出版 \1,680

【純喫茶コレクション】表 【純喫茶コレクション】裏

書店でお見掛けの際には、是非手に取っていただけたら光栄です。

最近はあまり旅にも出られていないのですが、皆様からいただくメッセージを
拝見する度にまだ見ぬ全国の素敵な喫茶店への憧れが高まります。

これからもずっと純喫茶に夢中なままなのでしょう。そんな思いを共有出来ますように。

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神奈川・白楽・カフェラウンジ ルアーブル

以前出掛けた場所に、同じ季節にまた行きたくなるのは、
記憶の中にその時の残像があるからだろうか。

ふらっと思いついたまま電車に乗り、下車したことのなかった白楽駅を散策した
夏になりかけた眩しい季節は、振り返ってみるともう3年も前のことだった。

(その時の記事はこちら ⇒ 東白楽・グリーンメドウズ )

懐かしさとひんやりとした空気が好きになった六角橋商店街をもう一度歩きに出掛ける。

駅から程近い「珈琲 文明」はとても賑わっていたのでまたの機会にして、
大通り沿いにあり、以前入る時間が無く諦めた喫茶店を目指した。

入り口のガラスに外の明るい光が反射して、中の様子は窺えなかったが、
ケースに並ぶメニューのサンプルが、とても良い味を出していたので期待が高まる。

店内は思ったより広く、縦長の空間は少し暗めで入り口から差し込む光が美しかった。
そして、嬉しいことに神奈川県の喫茶店に多い分煙空間だったのだ。

緑色の画用紙に書かれたメニュー表の前の席に腰を下ろす。
連休中の少し暑い日だったので、アイスコーヒーとブルーベリーのチーズケーキを注文する。

コーヒーを待つ間、入り口に近い大きな楕円形のテーブルを眺めていた。

喫茶店に大人数で行くことはなかなかないが、ここでなら皆でまるく並び、
ひそひそと話すもの楽しそうだ、と思った。中央には花が活けられた立派な花瓶。

入り口の外の景色をもう一度眺める。とても眩しく、また夏の手前に来ようと思った。

★住所:神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3-7-9
★TEL:045-413-1125

白楽・ルアーブル1

白楽・ルアーブル2

白楽・ルアーブル3

白楽・ルアーブル4

白楽・ルアーブル5

白楽・ルアーブル6

白楽・ルアーブル7

白楽・ルアーブル8

白楽・ルアーブル9

白楽・ルアーブル10

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<再訪5・36ページ>東京・西荻窪・COFFEE LODGE DANTE

いつも純喫茶コレクションをご覧頂きまして、本当にありがとうございます。

あっという間に連休も終わってしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

私はといえば、例年この季節になると風邪をひいてしまうことが多かったのですが、
今年は体調を崩すこともなく、遠出はしないまでもせっせと外出した日々でした。

世間的には連休だとしても、出掛けていく先ではたくさんの方が休み無く働かれていて
電車に乗ったり、本を買ったり、珈琲を飲んだり出来ることに改めて感謝しました。

喫茶店の皆様他、その方たちが今度はゆっくりと休んで下さいますように。


さて、この休み中に再訪した西荻窪にある「COFFEE LODGE DANTE」のことを。

書籍のほうでも触れましたが、ここへもたくさんの回数訪れています。
マスターの人柄もさることながら、何より珈琲の味が好みなのです。

おすすめは、ダンテブレンド。注文してからまもなく漂いはじめる珈琲の良い香りが
店一杯に広がり、いつまでも嗅いでいたい、とうっとり思ってしまうほど。

大体はチーズケーキか、バウムクーヘンを一緒に注文することが多いのですが、
再訪したこの日は、メニュー表で目に留まったチョコレートムースをお願いしてみました。

これが驚くほど美味しく、珈琲一杯とちょうど合う控えめな大きさも良いのです。

店に入った際と帰る際にマスターとお話させていただきましたが、
この日も明るくやさしい口調で接して下さるので、ついつい笑顔になってしまいました。

京都の美味しいお店などに詳しいマスターに会いに、また近々こちらへ伺いたいです。
その時はゆっくりとカウンターに座って、またチョコレートムースを頂こうと思っています。

<再訪>西荻窪・DANTE1 <再訪>西荻窪・DANTE2 <再訪>西荻窪・DANTE3 <再訪>西荻窪・DANTE4 <再訪>西荻窪・DANTE5 <再訪>西荻窪・DANTE6

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『純喫茶コレクション』 著者 難波里奈  PARCO出版 \1,680

【純喫茶コレクション】表 【純喫茶コレクション】裏

書店でお見掛けの際には、是非手に取っていただけたら光栄です。

梅雨や暑い夏が来る前のとても良い季節ですので、
『純喫茶コレクション』をお供に喫茶散策はいかがでしょうか・・・?

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神奈川・湯河原・COFFEE メルヘン

3月にふらりと沼津まで出掛けようと思い立ち、湯河原駅で途中下車をしてみた。

熱海へ向かう際に、いつも電車から見える食堂の赤い灯りが気になっていたのだ。

残念ながら、目的地である食堂はこの日の営業を終了していたが、
湯河原駅の周辺散策は、いくつかの喫茶店に入ることの出来た収穫のあるものだった。

その中の一つ、COFFEE メルヘンの話を。

遠くから見えたその外観は、良い感じに古めかしく、期待は高まったが、
迷い無く扉を開けた店内は、想像よりもずっとすっきりしていた。

しかし、がっかりする感じではなく、少し曇った大きな窓の向こう側に
流れていく景色が映像のようでとても気に入ってしまった。

一見強面の男前のマスターだったが、撮影の許可をお願いすると、
驚くほどやわらかい笑顔になり、この喫茶店が出来るまでの話などをしてくれた。

マスター自身、喫茶店がとても好きで、若い頃は色々な所へ出掛け珈琲を飲み、
遂には念願の自分の店を持つまでになったということだった。

夢を実現させたのですね、と言うと、思ったより大変ですよ、と照れたように笑った。

約50年もの間、ここで一休みする人たちの憩いの場所となり、
続いてきていることは凄いことだ、とえんじ色のソファを愛でながら思う。

運ばれてきたクリームソーダは淡い緑色。午後の光を通してキラキラと美しかった。

★住所:神奈川県足柄下郡湯河原町土肥1-14-22
★TEL:0465-63-3838

湯河原・メルヘン1

湯河原・メルヘン2

湯河原・メルヘン3

湯河原・メルヘン4

湯河原・メルヘン5

湯河原・メルヘン6

湯河原・メルヘン7

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