純喫茶コレクション

好きなものは、昭和の香りがするもの。  純喫茶に恋をして、もうかれこれ数年。  部屋にあふれる昔のレトロな雑貨たち。  そんな風に大好きなものたちを紹介していけたら。

東京・錦糸町・トミィ

ある店のホットケーキを目指して、電車に乗った。
営業時間が、17時まで、と早めのため、急がないと行けない。

途中、いくつか他の喫茶店があって、寄り道をしそうになって
しまったが、どうにか迷うこともなく、ここへたどり着いた。

店の名前は、「トミィ」。一見、普通の喫茶店であるが、
自家製のホットケーキが有名であるらしい。

ホットケーキ、と聞いたら、行かないわけにはいかない。

少し緊張しながら、木の扉を開けると、マスターが迎えてくれた。

BGMは、珈琲とホットケーキを作るための音だけで、
シンとしたその空間は、慣れてくるにしたがって、心地が良かった。

ホットケーキを待つ間、その広くはない店内を、じっくり見渡す。

シンプルな作りで、こういう店もとても好きだ、と思う。
カウンターにぐるりと並べられた丸い椅子たち。
木のテーブル席は、全部で4つ。窓は、大きなガラスで光が差す。

だんだんとバターの甘い匂いが、広がってきて、
目の前に、焦げ目の美しいホットケーキが運ばれてきた。

少し厚めで、ナイフを入れるともっちりとしている。
気取っていない、誰かが誰かのために焼いたホットケーキだ。

最初はバターだけで、後にシロップを、最後に生クリームをつけて
食べる。完食すると、小さなアイスクリームがサービスされる。

とてもやさしいホットケーキ。

私は、また近いうちに、ここへ行くだろう。
そのためだけに、電車にゆられて。

★住所:東京都墨田区錦糸2-10-7
★TEL:03-3625-5698

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東京・秋葉原・珈琲 パープル

どんなに急いで訪れても、夕方はいつも閉まっている
この喫茶店に、灯りがついているのを見つけて嬉しくなった。

再開発の進んだ秋葉原から、御徒町の方へ向かって
歩いていくと、ポツンとここが現れる。

縦に長く、こじんまりとした店で、赤い革張りの椅子と
小さなテーブルは2つずつ仕切られていて、とても落ち着く。

お昼ごはんを食べようと、メニューを見ると、塩スパゲティが
気になった。が、あいにく売り切れてしまったようなので、
トースト(サラダ・スープ付)とアイスティを注文した。

まるで、学校の給食のように、白いトレイに載せられて
出てきたそれらは、とても美味しそうに見える。

バターもジャムも、サラダもスープもたっぷり。

マスターが「これは梨」と、果物までつけてくれた。

厨房近くの本棚には、漫画がたくさん置いてあって、
それを読んだり、ひたすらぼんやりするだけで、長居をしてしまいそう。

それまで寡黙だったマスターが、帰り際に、少し笑顔を
見せたので、嬉しくなって、さっき食べた梨の味を思い出した。

★住所:東京都台東区秋葉原5-8
★TEL:03-3255-8590

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東京・神保町・柏水堂

ここ数年で、一番多く訪れている喫茶室は、もしかしたら
ここかも知れない。行きたい店がたくさんあって、同じ店へ行くには、
いつも時間の間隔が空いてしまう。

そんな中でも、友人への手土産というと、ここを思い出したり、
自分が少し元気になりたいときは、自然とここへ向かう。

昔から味も見た目も変わっていないであろう、レトロなケーキたちは、
上質な材料で作られているのか、バターケーキでも
重たすぎることがなく、とても丁寧でやさしい味がする。

ガラスケースに並ぶ、宝石のようなケーキたちに目移りしながら
どれを食べようか迷うが、いつも結局は、プードルケーキを
頼んでしまう。ここの名物でもあろう、かわいらしいケーキ。

体を半分に切ると、中には赤いジャムが入っているのもご愛嬌。

もったいなくて、なかなか食べられずに、いつもしばらく眺める。

見てかわいい、食べて美味しい、お土産に喜ばれる。
なんて素敵なケーキだろう。

この日は、もう一つ、トリオシュークリームも頼んでみた。
以前、雑誌で見たときは、緑(抹茶?)、桃色(イチゴ?)、
白(生クリーム)の3種類だったが、この日は、茶色2つ
(珈琲クリームとチョコクリームだった)に生クリームの3つだった。

ここの喫茶室は、ステンドグラスがたくさん飾られていて、
青みがかった乳白色のシャンデリアと、青の椅子と良く似合う。

他に代えのきかないこの喫茶店に、いつまでもふらりと
訪れることの出来る幸せを、本当に強く願ってしまう。

★住所:東京都千代田区神田神保町1-10
★TEL:03-3295-1208

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東京・青物横丁・キムラヤ

電車がまもなく、駅に着こうとする頃、外を眺めていたら、
この店の「喫茶」という文字が目に入った。

いったい何屋なのか、それすらも分からないまま、
改札を出て、その方向を目指す。

もう閉店時間ではないか、と心配したが、わりと遅くまで
やっているようだった。喫茶室を併設したパン屋だった。

喫茶室は、縦長に広く、カウンター席の上には、レトロな照明。

真っ赤な大きい金魚が、店の中央の水槽で泳いでいる。

ガラスケースで見かけたイチゴのショートケーキとアイスティ。

若く、とても感じのいい店主が、運んできてくれたケーキは、
クリームの白と、イチゴの赤が綺麗。アイスティもよく冷えている。

テレビが流れていて、店内には、漫画がたくさん積んである。
1人で来て漫画を読む人、カウンターに座って店主と話す人、
窓際の席で、クリームソーダを飲む高齢の夫婦。

ここの喫茶室は、とても良い。言葉では上手く言えない
なんだかやわらかい空気が、そこを包むように広がっている。

帰りに、パンを売っているスペースを覗いてみたら、
ずいぶんと大きな、パンダの顔をした菓子パンがこちらを見ていた。

★住所:東京都品川区南品川3-5-2
★TEL:03-3471-6285

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東京・恵比寿・自家焙煎 ヴェルデ

ここの店の前を通るたびに、珈琲豆の良い匂いが、
ぷーんと漂ってきて、うっとりして中を見るが、いつも混雑していて、
煙草のけむりも、もうもうとしていたので、なかなか入ることが出来ない。

店は大きなガラス張りで、中の様子がよく見える。

端のほうに、焙煎の機械がある。自家焙煎をしているようだ。

ある日の夜、閉店にほど近い時間、ちらりと覗いてみると、
カウンター席は、いつものようにずらりと人が並んでいたが、
テーブル席は、空いていたので、入ってみることにした。

珈琲に、強いこだわりのありそうな一見無表情なマスター。

メニューをちらりと見て、ブレンドの深煎りと
アーモンドケーキを注文した。

珈琲を淹れる過程を見たかったが、カウンター席の混雑で
手元までは見えなかった。

まもなく運ばれてきた珈琲は、とても濃厚で、苦い。
好きな味だ。そういえば、珈琲を好きになったきっかけは、
こんな味の珈琲で、一時期はこればかり飲んでいた気がする。

店内は、とてもシンプルな内装。少し煙草がこもるのが残念。

ケーキも数種類あって、この日食べたアーモンドケーキも
しっとりしていて、とても美味しかった。シフォンも気になる。

次は、空気の綺麗な開店直後などにゆっくりしたい。

★住所:東京都渋谷区恵比寿西1丁目20-8
★TEL:03-3496-1692

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