純喫茶コレクション

好きなものは、昭和の香りがするもの。  純喫茶に恋をして、もうかれこれ数年。  部屋にあふれる昔のレトロな雑貨たち。  そんな風に大好きなものたちを紹介していけたら。

新潟・営所通・喫茶 ひぐち

一度目に、この喫茶店の前を通った時は、すでにシャッターが下りていた。

それが、単純に営業時間外であったことを願って、また別の機会に訪れた。
すると、中の灯りが点いているのが見えたので、安心して扉を開ける。

店名の字体も、看板の色も、窓ガラスに貼られた風船のようなシールも、
とても好みだったので、ここで一休みすることが出来て嬉しかった。

店内は、こじんまりとしていて、昔のままであろう椅子たちが並んでいた。
珈琲は300円と、良心的な価格である。

メニューを見るより先に、マスターが「珈琲でいいですか」と声をかけてくれたので、
その言葉に頷く。ただ、少し蒸し暑かったので、冷たいものをお願いした。

とても男らしい風貌のマスターは、祭り好きらしく、その様子が分かる写真も飾られていた。

店内のテレビで流れているニュースを少しの間、耳にした。旅先で見るニュースは、いつも不思議だ。

飲み干して外へ出てから、もう一度店の外観を眺める。やはりとても素敵だった。

★住所:新潟県新潟市中央区営所通1-260
★TEL:025-228-6485

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東京・北品川・喫茶室 ポチ

すっかり夏のような、とても暑い日に、この周辺を歩き回っていたので、
喫茶の文字を見つけたときは、やっと一休みが出来る、とほっとした。

勝手に、品川駅周辺には昔ながらの喫茶店がないものだ、と
思っていたが、(港南口には、ダリという喫茶店が一軒ある)
少し歩くと、昔ながらの街並みで、なかなか活気のある商店街まであった。

喫茶室 ポチの赤い看板は、見慣れたミカドコーヒーのイラスト。

一見、すっかり改装されて新しくなってしまった店のように見えたが、
床のタイルの緑色や、カウンターに並ぶ飴色の椅子に継ぎ接ぎがあるのが
目に入り、何だか安心した。そして、すぐにこの店が好きになった。

入ってすぐの左側の、独特な形の二人席が気になったので、そこに腰を下ろす。

アイスコーヒーをお願いすると、あっという間に運ばれてきた。
氷がたくさん入っていて、とても冷たかったことが有難い。

壁に貼られていたメニューを眺めると、食事のメニューも充実しているようだ。

置かれていた雑誌を手に取り、暑さから解放されるまで、しばらくそこにいた。

帰り際に、「とても素敵なお店ですね」と伝えると、店の婦人二人は花のように笑った。

★住所:東京都品川区北品川1-24-6
★TEL:03-3472-6791

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新潟・西堀前通・CAFE 砂場

スコーンの美味しい喫茶店、という言葉が気になっていた。

訪れる前に少し調べてみたところ、以前は、老夫婦が営業されていたようだが、
今は店主が変わり、新しい店としてスタートを切ったようだった。

しかし、建物の外観の雰囲気の良さと内装の琥珀色は、きっと以前と同じ
素敵さを保っているのだろう、過去を知らない私にもとても居心地の良い店だった。

店をぐるりと一周するカウンターのみの席で、私は一番端に腰を下ろした。
椅子が少し壊れていて、体勢を変えるたびにずり落ちたが、それも楽しかった。

焼き立てを提供してくれるため、15分ほどかかるというスコーンは、
日替わりで何種類もあって、その中から2種類を選ぶことが出来る。

この時は、チョコチップとレーズンにした。飲み物はブレンド珈琲を。
注文してから一杯ずつ丁寧に淹れてくれるので、それをじっと眺めているのも面白い。

注文してから10分が経つ頃、店内は、バターの良い匂いで満たされた。
それだけで幸せな気持ちになる。甘い蜂蜜と生クリームをつけて食べる
熱々のスコーンは、本当に美味しかった。苦めの珈琲によく合う。

何冊かの雑誌が置いてあったので、窓の外が段々と暗くなっていくのを
横目で見ながら、夜になるまでそこで過ごした。

その間、他にお客さんは来ることがなく、貸切のとても贅沢な時間。

暮らしている地域の近くにこんな素敵な店があったら本当に幸せだろう、と羨むと同時に
この店に訪れるため、また新潟へやって来よう、と思ったのだ。

★住所:新潟県新潟市西堀前通3-724-2 2F    
★TEL:025-224-9570

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東京・新馬場・喫茶 ルノナール

品川駅からすぐの旧東海道を覗いてみたら、昔ながらの建築物や
寺や路地がたくさんあるので、ひたすら黙々と歩いてしまった。

途中、そろそろ喉が乾いた、と思った頃、
ちょうど視界の端に「喫茶」の文字を見つけた。

赤いひさしに、丸い字体で可愛らしい店名が書かれている。

ガラスケースの中の色褪せたサンプルも良い感じだ。窓の隙間から
中を覗くと、座っていた婦人と目が合ったので、そのまま扉を開けた。

そこは想像以上に素敵な空間で、赤いベロアのソファに、
飾られた絵、壁の模様、席の間の仕切りまで、一瞬で気に入ってしまった。

常連らしき婦人2人組と店のマダムは、珍しいのであろう余所者を
最初はちらちらと見たが、注文を取りに来た以降は、放っておいてくれた。

しばらくしてから、写真を撮っても大丈夫かと尋ねると、そのことに興味がわいたのか、
皆一転して笑顔になり、色々と話しかけてくれた。

少しの間、皆で談笑してから、また先ほどのようにそれぞれの時間に戻った。

注文したクリームソーダの下には、紫色のコースター。色の組み合わせが綺麗だ。

すごく綺麗な顔をした店のマダムが「これ」と手渡してくれたのは、
店のマッチ箱だった。思いがけないプレゼントに驚き、感謝する。

お会計を済ませると、店の外まで、マダムが見送ってくれた。
そこでもいくつか、喫茶店の話をして、笑顔で「じゃあ、また」と別れた。

★住所:東京都品川区北品川2-11-8
★TEL:03-3471-3074

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新潟・古町通・コーヒーの店 白十字

前述の喫茶 リオと同じく、白十字、という名前の喫茶店もまた
何軒目かになる。東京の神保町、高砂、そして、今は無き西小山の白十字。

新潟の古町商店街の中にある白十字、は聞いたところによると、
新潟市内で一番古い喫茶店、ということだった。

入り口に、1946年創業とあったので、実に60年以上の歴史があることになる。

期待して中へ入る。一階席は、常連らしきお客さんでいっぱいだったので、
二階へ上がらせてもらう。内装は、一階とほぼ同じ雰囲気で安心した。

まるで船の中のようなインテリアと、橙色の灯りに照らされた室内は、
なぜか、東京の国立にあった老舗喫茶店 邪宗門を少し思い出させた。

珈琲ゼリーとウインナー珈琲をお願いする。
どちらも少し酸味がきいていて、ミルクとガムシロップをかけたゼリーは、
プルプルと弾力があって、懐かしく、とても美味しかった。もちろん、珈琲も。

メニューの表紙を見た時に、これと同じ柄のマッチ箱があったなら、
どんなに素敵だろう、と思ったので、会計の際に尋ねてみたが、
現在はもう作っていない、との答えを頂き、とても残念だった。

代わりにここで過ごした幸せな数十分間を、お土産として持ち帰るとしよう。

★住所:新潟県新潟市中央区古町通6-967-1
★TEL:025-222-4257

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